体外衝撃波治療ESWT

当医院では、2020年4月より体外衝撃波疼痛治療装置Duolith(デュオリス) SD1を導入しました。
衝撃波を患部に照射する新しい治療法として、欧米ではスポーツ選手を中心に低侵襲で安全かつ有効な治療法として使用されています。

体外衝撃波治療器

衝撃波を患部に照射する整形外科では新しい治療法です。ヨーロッパを中心に普及し、足底腱膜炎や腱付着部炎などの多くの疼痛性疾患の除痛を目的とした治療に応用されています。
欧米ではスポーツ選手を中心に、低侵襲で安全かつ有効な治療法として使用されています。

体外衝撃波治療の特徴
  • 1回の治療時間は約10~15分です。
  • 一定期間をおき、複数回の照射を行います。

対象となる疾患

日本国内では難治性足底腱膜炎に対し、保険が適用されています。
国際衝撃波治療学会(ISMST)では、下記の疾患が対象とされています。

足 部
足底腱膜炎・アキレス腱炎・アキレス腱付着部炎
膝蓋腱炎
上腕骨外側上顆炎・内側上顆炎
石灰沈着性腱板炎・腱板炎
骨 折
偽関節・疲労骨折
その他
早期の離断性骨軟骨炎・早期の骨壊死
衝撃波とは何ですか?
衝撃波とは高出力の音波です。医療の領域では、衝撃波は1980年代から腎結石を破砕する際に使用されました。
現代の疼痛治療においては、結石破砕装置の約10分の1の出力が使用されています。衝撃波は痛みの部位に照射され、そこに治癒効果を生じさせます。
治療に痛みは伴いますか?
治療中は痛みを伴います。我慢できる範囲で出力を上げていきます。低レベルでの照射に耐えられない方は、途中で治療を中断する場合があります。
治療回数は何回ですか?
一般的に2~3回の繰り返し治療で治療効果が確認されています。
治療効果はどのくらいですか?
体外衝撃波による治療は、完全なる除痛を保証するものではありません。また患者様により治療効果や治癒期間が異なります。平均的治療効果は、60%~80%と報告されています。

費用について

保険適応疾患:難治性足底腱膜炎
一連につき 15,000円
(3割負担の場合/上記金額以外に診察料などの費用が別途かかります。)

※「一連」とは、治療の対象となる疾患に対して当初予定されている治療計画が終了するまでのことです。治療計画における回数(頻度)は、医師が症状を確認して決定いたします。
※最終治療から3ヶ月経過後、当該治療を再度開始した場合、再発とみなし上記金額の負担が必要となります。
難治性足底腱膜炎以外の疾患
1回につき 予約診療料 8,000円
(上記金額以外に診察料などの費用が別途かかります。)